2004年 12月 16日
暮色・大菩薩峠より・山梨
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柳沢峠から稜線沿いに大菩薩峠へ向かった。
20〜30cmほどの積雪だ。トレースをたどって行くだけではあったが、
峠にたどり着いた頃には既に日没近かった。
眼下の富士川は竜のようにうねりながら黄金の輝きをみせている。
やがて対岸の南アルプスが鮮やかな暮色に染まっていった。
すっかり闇となった山道を下り裂石まで。
そこからは再び車を止めてある柳沢峠まで車道を歩いていったのだが、
寒風吹きすさぶ夜の峠道をひとり黙々と歩く姿を哀れに思ったのか、
途中、通りがかりの乗用車から声がかかり、
恐縮しながらも、車中の人となった。
これから峠を越え、奥多摩の自宅へ戻る途中だったかと思う。
中学校の教員だったと記憶する。自身も山が好きでよく登るという。
それ以外、いったいどんな会話をしたのか既に遠い記憶の外だが、
20年以上たった今でも心温まる思い出として忘れることはできない。感謝。
1982.12 ハッセルブラッド 500CM 80mm F2.8 EPR
by GEOFIS
| 2004-12-16 21:33
| ■水と森と光と